Guitar野郎の日記

U2が好きなギター弾きの日記

HOW TO DISMANTLE AN ATOMIC BOMB

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8月6日は、広島に原子爆弾が投下された日。
8月9日は、長崎に原子爆弾が投下された日。
その出来事から63年という歳月が過ぎた。

去年の6月、出張で広島を訪れた際に平和記念公園に立ち寄った。
その時に撮影した写真だ。
この写真を見る度に、その場に立った時に流れていた空気が自分の中に甦ってくる。


今週の日曜日に、テレビを見ていた。
太平洋戦争の時分に、日本に原子爆弾を投下する部隊に配属された米軍の爆撃機パイロット。
福島県に爆弾を投下する予定が、上空が雲に覆われているために
自分で勝手に皇居に爆弾を投下しようと、飛行機を旋回させて
今の東京駅の付近に投下して、軍から大目玉を喰らった。
能力に優れていたが、気性が荒く広島に原爆を落とすことが出来なかった。
いつも称賛を浴びるのは、エノラ・ゲイの乗組員だった。

終戦後、アメリカが原始爆弾の実験を行った時
彼は軍用機で、実験後の空気を採取する任務にあたった。

昭和22年に退役をし、結婚をしたが、妻が2度も流産をしてしまった。
彼の生活は次第に荒れていき、銀行強盗を繰り返すまでになっていった。
その時に「俺がヒーローなんだ!」と叫び続けた。
荒んだ生活の中、妻は彼の元を離れていった。
そして彼は監獄に閉じ込められた。


数年経ったある日、彼の元に広島で被爆した人からの手紙が届いた。
その内容に彼は心を打たれた。
広島の被爆者が、自分と同じ苦しみを味わっていることを初めて知る。
自分の妻が流産をした原因が、実験後の空気を採取する任務にあったことを知った。

つまり、彼も被爆をしていた。

数年後、更生した彼は日本の新聞の取材を受けた。
「あれは、間違いだった」
彼は元原爆投下部隊の一人だ。
その当事者ともいえる人間が、紙面上で謝罪をした。

その後、彼は50代でこの世を去った。

番組の中で、退役軍人のコミュニティーを取材した中で
その場にいた彼らもまた「原子爆弾は間違いだった」と
自分達の国が行った行為を、否定していたことが印象的だった。
彼らもまた被害者でもあるから、そんな言葉が出てきんだと思う。


よく「原爆が投下されたから、戦争を終わらせることが出来たんだ」と言うアメリカ人がいることを
ニュースやドキュメンタリーで知っていたけども
そんなアメリカ人もいるんだということを知った。


原子爆弾を作ることが出来るのも人類
原子爆弾を解体することが出来るのも人類


この世に平和を Peace On Earth