ワールドカップに心躍る日々。
ひとつのプレーに、ひとつのゴールにこんなに一喜一憂するのは本当に久しぶりのような気がする。
ちょうど20年前のイタリア大会の頃、僕は15歳だった。
1986年のマラドーナの活躍からサッカーにどっぷりとハマリ、自分自身もボールを追いかける少年だった。
TVの向こう側の世界を見ては「いつかは自分も!」なんて、叶わない夢と知りながらも
ワールドカップの舞台で活躍するプレーヤー達の真似をよくしていた。
初めて味わう進路の選択も、サッカー雑誌に載っている「ブラジル留学」なんて文字を
本気にしたこともあった。
高校では部活に入らず、地域のクラブチームに入れば
大人を相手にプレーが出来るので、同年代のプレーヤーより力をつけることが出来る。
日本でプロリーグが始まることも決まっていた。
そうやって力をつけて、いつか自分も・・・。
今思えば、自分の実力を棚に上げて何考えているんだ?と自分でも笑ってしまう。
でも、あの頃はどこかで叶わないものと知りながらも、どこかで本気だった。
結局、進学した高校が別々となった友人は
足が速かったということもあり、高校では陸上部を選択し
僕はサッカー部を選択した。
その時点で「いつかは自分も!」という夢が、夢のままで終わることを理解した。
高校の部活がつまらなかったとは言わないが、純粋にサッカーをすることの喜びは
中学の部活を引退した今の季節。
ワールドカップが開催されていた頃が一番大きかったように思う。
先日買ったボールを見ると、あの頃の気持ちを思い出す。
15歳以降、クールにサッカーを見るようになった自分の中に
あの頃味わっていたドキドキワクワクとした感覚が甦ってくるのだ。
Football Dream
サッカー選手が夢だった。
オッサンになった今思う。
まだまだ夢は終わらない。