Guitar野郎の日記

U2が好きなギター弾きの日記

Digital と Analogの共存

ここのところ夜な夜な、先日のバンド練習の音源を聞き込んでいます。

聞き込んでいけばいくほど、色々なところに気付いていき
それをどうやって自分やバンドにフィードバックしていくか?
音源を聞きながら、そんなことを想像しています。

僕の中では、先日のリハの音源は「バンド史上、上位5本の指にくらいに入る」と思っています。
一番の理由は、VocalとChorusのマイクのセッティングが上手くいったこと。
これに尽きる。

バンドで演奏しているU2の曲達は、ディレイやリバーブを掛けて空間を広げるイメージが多く
実際にギターやキーボードなんかは、ガンガンにディレイを掛けているものが多い。
そこにVocalやCohrusマイクが生音に近いと、せっかく演奏に広がりがあるのに・・・
と言う感じで何となく味気なくなってしまう、ということが、えてして多いのが正直なところ。
ましてや楽器隊の音に、VocalやChorusの声が埋もれてしまうと
音程が取りにくくなり、後で聞いてみるとヒドイのナンノって・・・^_^;

ところが先日のリハはスタジオのミキサーをじっくりと見ていたら
ミキサー側で、ディレイやリバーブを程良く掛ける方法が何となくわかったので
実際に試してみたところ、良い案配だった。
それに加えて、VocalやChorusの声が埋もれることなく聞こえてくるので、音程が取りやすい。
つまりは音程を外すことなく、VocalやChorusも「一つの楽器」としてバンドとリンクしていくことが出来た。

後になって音源を聞けば聞くほど、これはとても大きな収穫だったなぁと思う。


その中で見えてきた課題点。

リハが終わり片付けをしながらの雑談でVocalさんが
「いや~、今日は音が回って気持ち悪かったw」と言う。
ディレイが掛かり具合に慣れていないので、終わった後にどっと疲れが出たようだった。
それに対して、僕やKeyboardさんが応える
「ギターやキーボードなんかは、曲によってDelay timeとか弄れるけど、ヴォーカルはそれが出来ないからねぇ」

その言葉がずっと引っ掛かっていたのだけれども、そこにヒントを見出した。

元々Delay timeというのは、BPMという1分間の拍の数が基準で決められる。
例えば、Oneという曲はスコア上ではBPMが90。
つまり1分間に90拍のテンポですよという感じ。
それに対してDelay timeを決めていくのだが

2分だとDelay timeが1333
4分だとDelay timeが667
8分だとDelay timeが333
符点8分だとDelay timeが500
16分だとDelay timeが167

という案配で、大まかなDelay timeの基準値がある。
まぁそれに合わせて、バンドの間合いを考えてずらしたりしているのだが・・・

で、我がバンドに当てはめて考えてみると・・・

リズム隊は独特の間を持っていて、ある意味バンドのAnalog部隊。
そこに細かい部分まで縛っちゃうと、ある意味バンドの個性も半減してしまうので
「もうちょっとテンポ速くても良いかも」とか「もう少しゆっくりでも良いかも」
そんな感じで大まかなテンポについて話をしている。

で、残るはヴォーカルとギターとキーボードのメロディ隊
逆にそこはBPMの値についてはコントロールが出来る所謂、バンドではDigitalな部隊となる。
ただ現状では、ヴォーカルに関して言えば、曲によってその設定値を変えたりコントロールをするには
それなりの機材が必要になると思うので、現状では限度というものが出てくる。

そう考えると、バンドで一番Digital部隊になってくるのは、やっぱりギターとキーボードなのかなと

よくバンドのKeyboardさんと話すのは
「ギターとキーボードの関係で、わびさびみたいなものを構築したいね」ということ
ギターが前に出てくる時と、キーボードが前に出てくる時の関係性というか
そこら辺のバランスを上手くとって、我々独特のものを作ることが出来れば良いなと思っている。
周りにはいくつかU2バンドがあるけれども、実際にキーボードがいるのは我々くらいなので
そこら辺のコントロールを随時出来るのは、我々の大きな強みだと思う。


で、逆にBPMについては、正直今まで特別意識をしたことがないんだよねぇ^_^;
大よそは似たところを狙っているとは思うのだけれども、そこまで打ち合わせたことはないw

今の状態に、BPMというかDelay timeというかテンポについても共通認識を持てると
今度はDigital部隊の方からも、Analog部隊を上手く引っ張っていけて
お互いの相乗効果を図ることが出来るのではないか?

これから、手持ちの曲を増やそうとしている。
そんな中には、曲のテンポが命取りとなる電脳系も入ってくるだろう。
そう考えた時に、良い意味で課題が見えてきたのは良いことだと思った。

ま、どんなに作り込んでも、最後の最後にコントロールをするのは人間、Analogなんだけどね(^_-)
U2が80年代から90年代に変わっていった時も、こんな感覚だったのかもしれないなと思うと
なかなか面白いです♪