Guitar野郎の日記

U2が好きなギター弾きの日記

恩師

2週間くらい前だったかな?
会社の顧問の方が今月一杯で引退するという話を聞いた。

顧問とは10年くらい前に知り合った。

当時、品質管理の部署で仕事をしていた時に、講習会に参加をする機会があった。
その講習会の時に講師の方が「この中で会社でISOを取得されている方はいらっしゃいますか?」と質問をし
50人くらいいた受講生の中の大半の人は手を上げた。
当時、残念ながら僕が勤めている会社はISOを取得していなくて、ずいぶんと肩身の狭い思いをした。

後日、会議の時に「そんなことがありました」と報告をしたところ
一番偉い方が「うちもISOを取らないとなぁ」と言い「○○さんなら、今暇してないかな?」みたいな感じで
招聘されたのが顧問だった。

話を聞くと、この業界で初めてISOを取得した会社の、取得した時の主要メンバーの一人だったそうで
一番偉い方とは、その会社で同僚だったそうだ。
仕事を引退して悠々自適な生活を送られていたところに、白羽の矢がたったのだ。
そして、僕が勤めている職場がISOを取得しようということになり
僕は「勉強しなさい」という感じで、その実行部隊となった。


当時は毎日が行き当たりばったり。
正直、モノづくりの基本的な考え方だとか、そういうものを全く身につけてなく
イチから作っていくような形で、ISO取得への準備が始まった。
毎週のように、社内規定を文書化して、その最新版を管理して・・・。
お陰さまでPCのタイプがかなり上達して、今はブラインドタッチが出来る(^^ゞ

そうした中で次第に「別に特別なことではなく、ごくごく当たり前のことをやるだけなんだね」ということに気が付いた。
そういうことに気が付けば気が付くほど、今の行きあたりばったりのやり方に疑問を持つようにもなった。

結局、ISOを取得するのに足掛け3年の月日を要した。
そして、少し経ってから僕は異動となった。


異動をしてからも、会議の時とかに顔を合わせると「元気にやっているか?」と声を掛けてもらったりしていた。


明日、顧問の送別会に呼ばれている。
特別なことは教わっていないかもしれないけれども、基本的なものの考え方というか
そういう大事なことを教えてくれたのは、正直言って社内では顧問くらいなもので
社内において「恩師」と言える人は、顧問くらいしか思い浮かばない。
明日はお礼の言葉を伝えてこよう。