今から急遽、羽田空港へと向かいます。
土曜日のこと。
朝、自治会の掃除があり、参加して帰ってきてからシャワーを浴びた後に、親父から電話が
「ばあちゃんが下血した。もしかしたら、今日が山かもしれない」
そんな内容だった
その後、輸血をして昨日は「安定した」ということだった。
あと一ヶ月、持てば良いのかもな…
漠然と思っていた中で、今日の昼過ぎに親父から電話が…
「ばあちゃんが危篤になった」
急いで会社を飛び出した。
帰宅する車中、いつもよりアクセルを踏み込んでしまう…
「トオルは中畑の真似をするのが上手じゃったぁ」
学生時代に、近くの街で暮らす機会があり
祖父母に会いに行くと、いつも決まって、小学生の夏休みに田舎に行った頃の話をしていた。
学生時代に色々な話を聞いた
親父が子供の頃のこと
戦争の頃の話
桜島が大噴火した時の話
どれも僕が鹿児島の血を引いていることを実感させてくれることばかりだった。
2年前の夏に、大きな手術をした。
僕が祖母に会ったのは、その前のゴールデンウィーク。
倒れた後で、言語障害が残っていた
「サトシけ?サトシ?」と兄貴の名前を呼び
「トオルだよ、トオル」と言うと、理解してくれたようだったけど
とても切ない気持ちになった。
それが、最後に祖母と交した言葉だ。
僕の中の鹿児島の光が、また一つ消えようとしている…。
ばあちゃん、90過ぎて延命処置の手術を受けて、本当によく2年間頑張ったよ
最後に嫁さん連れて行くから、もう少しだけ待って下さい。