Guitar野郎の日記

U2が好きなギター弾きの日記

祖母との対面

夕べ鹿児島空港に着き、親父に電話をすると
祖母の血圧が回復しつつあるとのことだった。


とにかく、病院の近くまで行こうと鴨池港行きの高速リムジンバスに乗る。
1時間近くバスに揺られ、鴨池港に着いたのが10時40分
垂水フェリーに乗れば、祖母が入院する病院の近くまですぐだ。
しかし、ここでトラブル。

フェリーの最終便が10時半。
最終便が出た後だった…。


急遽、桜島フェリー乗り場までタクシーで移動して、何とか大隅半島へ向けて動けた。


夕べは祖母のところへは行けず、今朝、ようやく顔を出せた。
2年越しの再会。

祖母は自分の力で呼吸をしていた。
目は開いているので「トオルだよ」と声を掛けるも、反応はない。

やっぱり、わからないかなぁ…。


それから午前中は墓参りに行き、祖父に会いに行った。

親父が「トオルやっど」と声を掛けるが、会うのを拒まれた。
仕方なく、仏壇に線香をあげて隣の親戚の家にお邪魔して、そのまま病院に戻ろうとすると
祖父が立っていた。
「お前『じいちゃん!』て声を掛けんのか!!」

昨日、祖母の血圧が急激に下がり危ない状態になった時に、相当動揺したようで
その矛先が僕に向けられた感じになった。

それは僕が知ってる祖父の姿ではなく、とても切ない気持ちになってしまった。


午後、病院に戻り、祖母の前に座ると、かすかに目が動いているのがわかった。
それと同時に、声にならない声を出す祖母。
お袋が「さっきまで静かだったのにねぇ。トオルのことがわかるのかな?」
と言うので、改めて声を掛けてみると、目で反応している。
「ばあちゃん、嫁さん連れてきたよ」と言うと、一瞬、嫁さんの方を見た。

僕が来てるのを理解してくれているんだ。
僕はそう思った。
それだけで十分だし、それ以上は望まないと思った。


明日、祖母の容態が悪くならなければ、仕事もあり長居も出来ないので戻ろうと思う。

でもそれは、祖母との永遠の別れになってしまう。
あと何日の命か?という状況に変わりはない。
そうなった時に、葬式にも出られないだろう。


今日、僕のことを認識してくれただけに
今は、それが非常に辛い。

出来ることならば、このまま明日にならないでほしい。
少しでも、祖母との時間を長く過ごしたい。
それが本音だ。