Guitar野郎の日記

U2が好きなギター弾きの日記

もう一つの鹿児島

昨日の朝、祖母のところに行った。

もう、寝返りも出来なければ、瞬きさえ自分の力で出来ない祖母が
僕が話しかけると、声を出して応えようとしている。
自分がどんな状態であれ、孫は孫。

ありがとう、ばあちゃん。
「ばあちゃん、またね!」
前向きな言葉を祖母に告げて、病室を出た。


祖父に会いに行くと、縁側で新聞を読んでいた。
「じいちゃん、帰るね。元気でいるんだよ!」
祖父と握手。嫁さんに「孫を宜しく」と言わんばかりに
頭を下げていたジジイが印象的だった。


親父が桜島フェリーの乗り場まで車で送ってくれて、鹿児島市内へと出た。
昼飯を取り、飛行機の時間までだいぶあるので
一路、嫁さんの実家へと向かう。

1ヶ月半前に会ったばかりの義母は、元気そのもの。
本当に鹿児島の母という感じで、ホッとする。

少し昼寝をさせてもらってから、空港へと向かった。

学校帰りの甥っこシュウ君も見送りに来てくれた。
トオル兄ちゃん」と親しんでくれるのが、凄く嬉しい。

空港で「シュウ君、何か欲しいものはないの?」と何度も聞くが
特に何か欲しいという感じでもなかったが、晩飯を一緒に食べた後
ガチャガチャの前で立ち止まっていたので
「やってごらん」とお金を投入してあげたら、欲しかったものが出てきたそうで満足げ。

シュウ君、君の純粋な目にオジサンは救われた気持ちになれたよ。ありがとうね。

「シュウ君、今度遊びに来なさいね」
ハイタッチを交わして、別れた。

飛行機に乗り込む際、義母と甥っこと嫁さんに手を振る。
(嫁さんは明日、帰還予定)

離陸すると、夕暮れの中に祖母がいる街が見えた。
今まで、母方の祖母の存在が大きいと思っていたけれども
父方の祖母の存在が、自分が思っていた以上に大きいものだったという印象が強く残った
そんな旅だった。

僕は自分が祖母の孫で本当に良かったと思った。

飛行機は旋回して、一路、東京へと向かった。