毎月月頭は機械の定期メンテナンス契約をしているユーザーさんへ出張が決まっている。
今月も神奈川県某市へと出掛けた。
そのユーザーさんの生産ラインの中に、うちの機械が2台入っているのだが
先月の点検時に気になることがあり、とりあえず応急処置をして今月の点検日を迎えた。
そっちの機械は問題なく良好で一安心したのだが
今回はいつも気を付けて見ているもう一つの大型機械で、最後の試運転を行った時に問題が発生した。
問題が発生するということは、何かしらの原因があるわけで
それを見付けて直していくことが僕の仕事でもある。
じっくりと動作を見ていきながら、二つの要因が思い浮かぶも
それは季節性要因的なもので、その調整には限度というものがある。
ユーザーさんの生産ラインが稼働を始めるのが、夜の10時半。
担当者は「どうすんだ？どうしてくれるんだ？」っていうような態度で接してくる。
まぁ、そういうことを言われることも僕の仕事でもある。
しかし、生産ラインに組み込まれている機械は待ったなし。
足止めを喰らう事になってしまった。
客とはいえ、いちいち相手にしている場合ではなく、ここで自分がテンパっても仕方がない。
タイムリミットが近付いていく中で、徐々に機械の条件をその限界値に近づきながら
確認していき、とりあえず安定する条件を見つけることに集中をする。
どれくらい時間が過ぎただろうか？
ようやく安定した条件を見つけることが出来た。
しかし、時計を見たら既に深夜の2時前(*_*)
しばらく機械の動作を眺めていると、ユーザーの保全担当者が
「少し仮眠してこい。何かあったら携帯に連絡をするから」
ユーザー側にしてみたら、社内で業者の人間が怪我でもしたら大変なことだ。
お言葉に甘えて休憩室で体を休めるも「何が原因なんだろう？」と考えると
季節的要因が一番のような気がすれば、メカ的な問題点は思い浮かばないし･･･
電気的な問題？かと思っても、現象確認が取れない･･･
そんなことを思えば思うほど、なかなか眠れなくなる。
朝になり何も連絡がないので「落ち着いたのかな？」と思い現場に行くと
ユーザーの保全担当の人達が制御盤の中を覗きこんでいる
「インバーターからの出力が出なくなった。だから交換してみる」とのこと…
なんだよ、インバーターなのかよ～(-.-)
保全の人がインバーターを交換して、パラメーターを入れ直して、ようやく落ち着いた。
その後、様子をみていると
いつも雑談をする好意的な現場作業員の人がいたので、話を聞いてみると
「2週間くらい前から、こういう症状出てたよ」とのこと
昨日の作業員は文句ばかりで、現象については何も言ってなかったぞ(-_-)
保全担当者に話したところ、保全担当者も初めて聞いたらしい。
結果論ではあるけれど、お客さんの社内のコミュニケーションが取れていれば
もっと早く終わっていたかもしれないのに…
なんて思うと、ね(-.-)
最後の動作確認をしたのがお昼の2時前。
なかなか大変な2日間でしたぁ(+_+)
来月は行きたくないね^^;
