Guitar野郎の日記

U2が好きなギター弾きの日記

祖父の写真

先日に実家に行った時のこと
実家のリビングに一枚の写真が置いてあった。

その写真は祖父の写真。
祖父といっても5月に亡くなったケンゾウ祖父さんではなく
ブログで過去に何度か触れているけれども、僕の血の繋がったグンゾウ祖父さんの方だ。
グンゾウさんとケンゾウさんは兄弟だった。

先月、親父が祖母の3回忌に行った時に、持って帰ってきたそうだ。

「グンゾウさんの写真って、これ以外にはないの?」と聞いてみたところ
「これしかない」との答え。

ふ~ん・・・。

何人かいた兄弟の中で、グンゾウさんは一番大人しい性格だったそうだ。
親父のそんな話を聞きながら、軍服を着るグンゾウ祖父さんの写真を見る。

帰宅してからも、何となくグンゾウさんの写真のことを思い出していた。
これまた、過去に何度か触れているけれどもグンゾウさんは硫黄島の戦いで戦死している。
それが1945年の2月~3月のこと。

うちの親父が1944年の2月生まれだから・・・

ということは、祖父は親父が生まれて1年くらいで亡くなっている。

召集されて訓練とかもあったであろうことを考えれば、親父が6ヶ月ちょっとくらいになる頃には
離れ離れになっていたのであろうか・・・。

つい先日、生後5ヶ月を迎えたばかりの息子のことを思い、祖父のことを思った。

祖父はどんな気持ちだったのだろう?

祖父が生きた時代と僕が生きている時代は、あまりに違いすぎて比べ物にならないかもしれない。
しかし子供への愛情は、どんな時代でもそんなに変わらないんじゃないかな?
そう思えば思うほど、その時の祖父の気持ちをしりたいという気持ちになるのだ。
硫黄島に行くという時点で、生きて帰ってこれないことは解っていたと思うのだ。
それでも、小さな子供を残して戦地に行かなければならないって、自分には理解出来ない。


今は本当に便利な世の中になり
離れてはいるけれども、嫁さんが毎日のように息子の写真をメールで送ってくれる。
きっとこれから、もっと便利な世の中になっていくのだろう。
ただ、それが「ごくごく当たり前」のようになっているけれども、それはとても幸せなことなんだ。

いつか祖父の写真を見せながら、息子に言い聞かせたい。
「あの写真のひいおじいちゃんが居たから、やっとんがいるんだよ」

グンゾウさんの写真を見ながら、そんなことを思った。