Guitar野郎の日記

U2が好きなギター弾きの日記

斬新?

早いもので、もう10月
この一週間、会社の展示会でした。

というよりは、準備期間等を含めれば
7月末から展示会に出展する装置について
急に「お前がやれ」と無茶ブリをされる形になり
あれやこれやと考えていた。

その頃は、元々の仕事が忙しい状況であり
そこまで考えている暇がないぞ
というのが正直なところだった。

それでも時間は止まらないので
どうしても考えるしかないのだが
そんな状況の時に、盆休みの飛行機のチケットを買ったので
帰り便のチケットを間違えてしまったと、自分では思っている。

あの時、嫁さんに「疲れてたから間違えたんだと思います」と言ったのは
実は本当にヘロヘロだったからなんだけど
そんな状況であることを言えなかったので
嫁さんはわかってなかっただろうなぁと思う。

実質、設計に取り掛かったのがお盆明けから
「2年前に出展した装置のアイデアを取り込んで、新しいものを作れ」
というのが、お題であったんだけれども
考えても考えても、アイデアを形にするには
あまりにも部品点数が増えてしまうし
その分重量は嵩張るし

困ったなぁ、形に出来なかったらどうしようか・・・
その時は責任取って会社辞めるかぁ・・・
どうやって家族を養っていくべかな・・・
出てくる考えはマイナス志向ばかり

こういう時は本当に疲れる。

好転に転じたのは、装置の出荷一週間前
最後の悪あがきではないけれども
休日にどうしても出社しないといけない仕事があって
そのついでに、そっちの仕事も進めようと一人黙々とやってみた。
実際に自分で部品を加工してみて
取り付けて動きを見て
さらに加工修正して
そんなことを繰り返しているうちに
考え方が少し変わった。

上層部に言われたことをやるのではなくて
この装置を実際に使う人が使いやすいようにするためには・・・
というところで考えてみようと

考えてみたら、上層部なんて「今」の現場を知っているかと思ったら疑問だし
「今」の現場を実際に目で見て、使っている人の話を聞けるのは自分の方だし
結果、装置を使って出来上がるものが同じであれば
それで良いんだもんな

開き直れたところで、不思議と最終的な形が見えてきた。

展示会期間中、実際にその装置を動かしてお客さんの反応を見ると
「お~」とか「これは面白いね」とか「これは売れるんちゃう?」とか
割と良い感じのコメントを頂いた。

設計した本人としては、まだまだ改良の余地があるとは思っているけれど
業界的に出来上がっちゃっているところに、少しは斬新なアイデアを提示出来たのかな?
という気はしている。
あとはもう、本当に売れるのかどうか?
神のみぞ知る

こういう経験は誰もが出来ることではないと思うので
良い勉強になったと思う。