朝の6時前だろうか、義母が陣痛室にやってきた。
一度帰宅したものの、やっぱり心配なんだろう。「眠れなかった」そうだ。
少しずつ空が明るくなってきている。
一度帰宅したものの、やっぱり心配なんだろう。「眠れなかった」そうだ。
少しずつ空が明るくなってきている。
去年、子供が生まれた同僚から聞いていた経験談では
「『あぁ助産師さん、破水しちゃったよ破水』とか言っても、助産師さんて『はいはい、だいじょぶよ』って感じで余裕なんだよね」
ということだった。
本当にそんな感じだった^^;
「『あぁ助産師さん、破水しちゃったよ破水』とか言っても、助産師さんて『はいはい、だいじょぶよ』って感じで余裕なんだよね」
ということだった。
本当にそんな感じだった^^;
今回、嫁さんの出産について下さった助産師さんは、若い新米みたいな方と、超ベテランという感じの方。
はたから見ていて、お二人とも嫁さんに寄り添ってくれているのが伝わってきて
とても気持ちが良く、本当にありがたかった。
はたから見ていて、お二人とも嫁さんに寄り添ってくれているのが伝わってきて
とても気持ちが良く、本当にありがたかった。
そうかぁ、今日、生まれるんだぁ・・・
やっぱり感慨深いものがある。
やっぱり感慨深いものがある。
しかし時間が経つにつれて、嫁さんの顔はどんどん歪んでいく。
嫁さんは「ハヤトが一人は可哀そうだから」ともう一人子供を欲しいと言っているけれども
陣痛に苦しむ姿を見ていると「またこういう思いをさせるのは、チョットなぁ・・・。」
正直、そんなことを考えていた。
陣痛に苦しむ姿を見ていると「またこういう思いをさせるのは、チョットなぁ・・・。」
正直、そんなことを考えていた。
11時前になって、一度検査をしてみたけれども
陣痛はきているけれども、肝心の子宮口がまだ胎児が通るほどの大きさではない。
ましてや、胎児は大きめだ。
陣痛はきているけれども、肝心の子宮口がまだ胎児が通るほどの大きさではない。
ましてや、胎児は大きめだ。
そういうことを考えると、今度は母体への負担がより大きくなってしまう。
先生が「促進剤を使いましょう」と判断を下した。
先生が「促進剤を使いましょう」と判断を下した。
促進剤を打ってから少し経って、嫁さんは呼吸がより荒くなってきた。
測定機がお腹に取り付けられていて、数値が上がる度に呼吸が荒くなるのがわかる。
大して寝ていないので、ウトウトしながら嫁さんの手を握る。
握り返してくる手の力が半端ない力だ。
測定機がお腹に取り付けられていて、数値が上がる度に呼吸が荒くなるのがわかる。
大して寝ていないので、ウトウトしながら嫁さんの手を握る。
握り返してくる手の力が半端ない力だ。
よく「出産する時の痛みは男にはわからない」って言うけれども
目の前で見ていて、自分には耐えられない痛みだということだけはわかった。
目の前で見ていて、自分には耐えられない痛みだということだけはわかった。
そうこうしているうちに午後1時前になり、再び検査。
その間、僕は陣痛室から退室しているのだが、正直、今夜まで続くのかもなと思っていた。
その間、僕は陣痛室から退室しているのだが、正直、今夜まで続くのかもなと思っていた。
嫁さんが先に分娩室に入り、準備が出来たところで僕も呼ばれた。
嫁さんが妊娠をした時から、出産に立ち会うことを怖がっていたけれども
先日デジイチを購入してからは、ずいぶんと考え方が変わった。
生まれたばかりの子供を写真に残して、将来、巣立っていくときに
その写真を手渡してあげたいと思うようになった。
「カメラで撮影しても良いですか?」
助産師さんに確認をして、了承を得たのでカメラを取り出して嫁さんの頭の近くに立った。
先日デジイチを購入してからは、ずいぶんと考え方が変わった。
生まれたばかりの子供を写真に残して、将来、巣立っていくときに
その写真を手渡してあげたいと思うようになった。
「カメラで撮影しても良いですか?」
助産師さんに確認をして、了承を得たのでカメラを取り出して嫁さんの頭の近くに立った。
僕は分娩室にある時計を何度も見た。
あまり長くなると、母体への負担が大きくなる。
時々、水分を取らせたり、汗を拭いたりしてあげる。
その場で旦那が出来ることといえば、本当にそれくらいしかないのだ。
あまり長くなると、母体への負担が大きくなる。
時々、水分を取らせたり、汗を拭いたりしてあげる。
その場で旦那が出来ることといえば、本当にそれくらいしかないのだ。
何度か力を入れた後に「あとはお腹を押せば出てくると思いますが、押しますか?」と先生が嫁さんに聞いた。
てっきり最後まで自分の力でやり通すのかな?と思っていたけれども、そこまでの余力はなさそうだった。
「押してください・・・」
てっきり最後まで自分の力でやり通すのかな?と思っていたけれども、そこまでの余力はなさそうだった。
「押してください・・・」
陣痛の波が来た時に、先生が思いっきり嫁さんのお腹を押す
それを何度か繰り返した時に「あ~、出てきましたぁ!おめでとうございます!!」と助産師さんが叫んだ
「はい旦那さん、こっちこっち!」
言われるがままにそちらに向かうと、我が子がいた。
それを何度か繰り返した時に「あ~、出てきましたぁ!おめでとうございます!!」と助産師さんが叫んだ
「はい旦那さん、こっちこっち!」
言われるがままにそちらに向かうと、我が子がいた。
正直、その瞬間に立ち会った時、自分は大泣きするものだとばかり思っていたけれども
最初に口にしたのは「おっ、おぉ・・・。」だった。それが精一杯な感じ。
初めて目の当たりにした我が子は、とても大きかった。
最初に口にしたのは「おっ、おぉ・・・。」だった。それが精一杯な感じ。
初めて目の当たりにした我が子は、とても大きかった。
母体から離されて、鼻や口から羊水を取り出すと我が子が産声を上げた。
元気な男の子だった。
その瞬間を逃すまいと、とにかくカメラのシャッターを押しまくった。
元気な男の子だった。
その瞬間を逃すまいと、とにかくカメラのシャッターを押しまくった。
そうしていると「旦那さん、へその緒を切りますか?」と聞かれた。
「いやぁ^_^; 僕はちょっと・・・」とためらっていると
嫁さんに「え~、せっかくなんだから」と言われて、僕が切った。
忘れられない瞬間となった。
「いやぁ^_^; 僕はちょっと・・・」とためらっていると
嫁さんに「え~、せっかくなんだから」と言われて、僕が切った。
忘れられない瞬間となった。
分娩室から出て、子供の体重や身長などを測定するところに立ち会った。
そこには義母も一緒だった。
そこには義母も一緒だった。
一つ一つ測定されていく我が子
体重が3560g、身長が50.2cm
大きな赤ちゃんだ。
体重が3560g、身長が50.2cm
大きな赤ちゃんだ。
嫁さんが3月末に実家に帰ったので、所謂「父親学級」てヤツに一度も参加することが出来なかったので
赤ちゃんの抱き方すらわからない。
たまたま、数日前にテレビで赤ちゃんが生まれるところを放送されていたので、少し知っていた程度。
赤ちゃんの抱き方すらわからない。
たまたま、数日前にテレビで赤ちゃんが生まれるところを放送されていたので、少し知っていた程度。