Guitar野郎の日記

U2が好きなギター弾きの日記

New Guitar がやってきた♪

「次に自分で手にいれるギターはES-355」と既に自分の中では決めている。
いや「次こそ・・・」か(笑)


夕べ、ある人から譲り受けるギターを友人が自宅まで持ってきてくれた。
そのギターがこちら
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MUSICMANのAXISというギター。木目がとても綺麗だ。
何?急にVan Halenでもやるのか?

いやいや、そうではない。
このギターには「想い」が託されているもので、それを「預かる」という形で我が家にやってきたのだ。
自分の中ではそんな認識でいる。


話は去年のクリスマスに始まる。
この日、我が家には友人が遊びに来ていた。
去年の夏、大切な人を失った友人のことを我々夫婦も心配をしていて
かといって、その友人を元気づけるのために仲間を呼んで「パーティーをやろう!」というのも
なんか違うような気もしていたし・・・。

よく嫁さんとも話していたのが
「何が出来るってわけじゃないけれど『いつも気に掛けているよ』っていうシグナルを送り続けよう」
ということだった。
クリスマスに我が家に招待したのもそれ。
ワイワイガヤガヤとした街の喧騒の近くにいるよりは
我が家みたいな、都会から程良く離れたところでゆったりとした時間を過ごしてもらえたら
そんな感じだった。

我が家のホームパーティで他愛もない話をしていく中で、友人から出てきた言葉が
トオルさん、シゲちゃんのギターを譲り受けてもらえないかな?」

友人が今住んでいる部屋の更新時期が6月であり、その際に引っ越しを考えている。
部屋には大切な人が持っていた10数本のギターがあるのだけれども、それを持っていてもどうしようもないし
それだったら、知っている人に譲ろうということだったらしい。


嫁さん曰く「嬉しそうな顔をしている」ということだったけれども
そんなことはなく、正直、複雑な気持ちになった。

自分がギターを弾いているから、自分なりによくわかることがある。

それらのギターは、所有していた人にとっては宝物であることは
短い期間でしか接することが出来なかったけれども、その中でよくわかっていた。
そこには大切な「想い」があり
「譲り受けてもらえない?」と言われて「良いよ」と即答することなんて出来ない。

とっさに口から出てきたのは
「じゃぁ、うちで預かるということにしよう。そうすれば『ギターを眺めにきた』って理由で遊びに来やすいじゃない?」
とりあえずその場は、そんな感じで話がまとまった。


それから半年ほど経ち、友人からメールをもらった。
ほとんどのギターは、近くに住む友人が譲り受けてくれることになったそうだ。
そんな中、1本だけ僕にそのギターを譲りたいというものだった。
そのギターがこのギターだった。
そこには友人の「想い」というのが込められている。それがヒシヒシと伝わってきた。

このギターは、所有者が生前、最後に人前で弾いた時のギター
それが友人が東京で開いてくれた僕と嫁さんの結婚パーティーのこと。
1曲だけ、一緒にセッションをした。
その時に、彼が肩から下げていたギターなのだ。

なかなか受け取りに行く時間も取れなかったりしていたので、別の友人がギターを一時的に預かってくれて
夕べ持ってきてくれたのだが、ケースを開けて見た時にウルッと来そうになった。
普段、U2のようなものを弾いている僕にとっては、不釣り合いのギターであることは
誰が見てもそう思うだろうと思う。
しばらく、つま弾いてみたけれど、とても弾きやすい。
ネックも持ちやすいし、ボディーも小さめだけどしっかりしている。
弾きやすさを追及したような、凄く良いギターだという印象を持った。
つま弾きながら、このギターを購入した時のエピソードを聞かせてもらって大笑いもした。


僕も10数本所有しているギターのうち、その半分は中古として手に入れたもの。
きっと、それらのギターにも、前のオーナーさんの「想い」というものが色々とあるんだろうなぁ
そう思えば思うほど、大事にしていかなくっちゃと改めて思う良い機会となった。

いつか、どこかで、このギターをお披露目しようと思う。
自分の中では、既にその曲目まで決まっている。