Guitar野郎の日記

U2が好きなギター弾きの日記

The Joshua Tree

イメージ 1

今更ながら、自分がこのアルバムの中身について
どうのこうのと、能書き垂れるのとはちょっと違うので・・・

ただ、このアルバムを初めて聞いた時の、あの感覚だったり
このアルバムから受けた影響を残しておこうと思って。

このアルバムを手にしたのは、大学生の時で
実はこのアルバムが出てから10年以上経っていた頃のことだ

NHKのBSでU2のPOPMART TOURのLIVEが放送されるということで
学生寮に住んでいた友人にVHSで録画してもらったところから始まる。

当時、本屋さんで音楽雑誌を立ち読みして
好きなミュージシャンが、やたらと「U2」について語っているのを見て
U2というバンドに少し興味を持ち始めていた頃だった。

友人からもらったVHSを見ながら、下手側にギターがいるのを知って
「あ、BOOWYと一緒だ」と思った記憶がある。
大抵のバンドは上手側にギターがいることが多いと思う。
ちょっと違う方がカッコイイと感じる年代だった自分には
そういうところも大きかったかもしれない。

で、そのVHSを見ていくうちに、あの曲に再会した
「With Or Without You」
「あ、この曲、聞いたことある」

記憶はさらに遡る。
小学校の5年生か、6年生の頃のことだ。
昼下がりに、兄貴の部屋でラジカセからFMが流れていて
そこで流れていた曲が「With Or Without You」
たぶん、アルバムが出てそんなに経ってなかったんじゃないかと思うけど
そこは定かではない。
ただ、凄く耳に残ったんだけど、誰の何て曲かまではわからなかった。

記憶は大学生の頃に戻る。
小学生の頃に耳にした曲のタイトルが分かった時点で
その曲が収録されたアルバムを聞いてみたい
直感的に思って、次の日にCDを買いに走った。
そして夜中にCDラジカセにヘッドフォンを突っ込んで、少し大きめの音で聞いた

アルバムについては、予備知識がない状態で聞いたんだけど
最初の曲「Where The Streets Have No Name」のイントロのギターの音で
映像というか風景というか、そういうのが浮かんできた
冷たい、乾いた風景というか
コートの襟を立てて、背中を丸めて歩いているというか

未だに、初めて曲を聞いた時に風景みたいなものが浮かんできたのは
このアルバムだけでしかなくって、それも大きいなぁって感じている。

当時、洋楽にハマり始めた頃でもあって
遡ってビートルズとか、ストーンズとかを意識して聞くようになっていたんだけど
ビートルズストーンズとは違う、でも、流行っているオアシスとかとも違う
そんなバンドを意識して探していた中で、出会ったのがU2だった。

とはいえ、オンタイムではデジロック的な音楽に挑戦しているU2とは
だいぶ違って感じるんだけど・・・

U2のギタリスト、ジ・エッジのギタープレイの特徴として
ディレイはとても大きいんだけど、アルペジオを多用していたのも
高校を卒業した後までクラシックギターを習っていた自分としては
入りやすい部分だったと思う。

で、アルバムの3曲目に収録されている「With Or Without You」
イントロの音でやられる。
LIVEでの演奏も好きだけど、一番好きなのはアルバムに収録されたものだったりする

ギターのテクニック的には、サスティナー搭載のギターを使えば
割と簡単に再現できるのが、今はわかっているけど
当時の自分にはその知識がない。
後に「Rattle And Hum」を見た時に
ストラトキャスターを使ってるのを見て
ストラトを買えば、あの音を再現出来るんだ」と簡単に思って買ったというのも
自分の中では笑えてしまうんだけど・・・
「Rattle And Hum」の「With Or Without You」で使っているストラト
色々と弄っているのを知るのは、だいぶ後のことだったりする。
去年フェルナンデスのサスティナー搭載を入手出来たけど
本当は「Rattle And Hum」で使っているようなストラトに改造するか
サスティナーをストラトに移植して使いたいなぁなんて思ったりしてるけど
自分で出来る事なのかどうかの判断がつかない。

コード進行がD→A→Bm→Gのシンプルなコードを4つだけ繰り返し
その中でAメロ、Bメロ、サビまで全てを賄う
「何だこれ?いつか、この曲を体現してみたい」とずっと思っていて
でも、ギターは弾くことが出来るけど、やりたいことに対するやり方は
全くわかっていなかった

手始めに自分で多重録音をしてみたけど、やっぱり何か違うし
何なんだろうなぁと思ってた頃に、ネット上で「U2コピーバンド」をやりたい
というのを見つけた。
ただ、自分が生活している関東ではなく、関西だった
雑誌とかで「メンバー募集」とか見ていても「U2をやりたい」というものはなくて
U2とオアシスと・・・」というのは見てはいたけど

でもネット上で「U2コピーバンドをやりたい」というのを見て
ダメ元で、自分もメンバーを募ってみようかと自分で動いたのは
今考えると、自分に対して凄くビックリだったりするんだけど・・・
内心「まぁ、人が集まることもないだろう」と思っていたら
あれよあれよと人が集まりだして、コピーバンドをやれることになって・・・

それから13~14年の月日が経つ

その間に、嬉しいことや悲しいことも経験した
僕はU2を通じて知り合った人と結婚して、家庭を持つまでになって
人生でとても影響を受けたものを、自分の息子と鑑賞出来るチャンスがそこにある

あの日、オンボロアパートで
真冬の夜中に、ヘッドフォン越しに初めて「The Joshua Tree」を耳にして
一人でジーンとしていた二十歳そこそこの若僧は
今の自分は全く想像出来てなかったよね

あの頃と変わってないとしたら
「この曲はどうやったら弾くことが出来るのかな?」って思ってるところかな

本音を言えば、新しいアルバムでのツアーで日本に来てくれるU2を見たいけど
「The Joshua Tree Tour」での来日は、また違う部分でジワジワっとくる