Guitar野郎の日記

U2が好きなギター弾きの日記

オフクロさんよ

毎月、月頭の出張のため神奈川で前泊をしていた昨日の朝5時過ぎ
ホテルのベッドで熟睡をしていると、携帯電話が鳴った。

「こんな時間に誰だよ~」と思いながら携帯を見ると、親父から。
一向に鳴り止まないので「はい、もしもし」と出ると、親父の声が上ずっていた
「お母さんが倒れた!頭から血が出てる!救急車を呼んだ!」
「俺、今出張中だよ・・・」
「そうかぁ、じゃぁお兄ちゃんに電話してみる」
そう言って一方的に電話が切られた。

その数分後に再び親父から電話
「サトシか?」
兄貴に掛けたつもりが、僕にもう一度電話が掛かってきた。
トオルだよ」と言うと「あーそーか」とすぐに切られてしまった。
ダメだ。完全に親父が混乱をしている。

かといって、すぐに帰ることが出来るわけでもなく
こんな時間に同僚を起こすわけもいかず

何しろ一方的な電話で、こっちが聞いていることに答えられないような感じだったので
状況が見えてこない。
しばらくして、こちらから親父に電話をする
「お袋は意識はあるの?ないの?」
「意識はある。今救急車に乗った。」
「運ばれて乗ったの?」
「いや、自分で歩いて乗った」
それを聞いて、一安心。
「すぐに帰らないとマズイ状態だったら、連絡をして」と伝えて電話を切った。
その後、8時過ぎにお袋が入院することになったことを電話で聞いた。

ここで自分が焦っても仕方がない。
そうは思うけれども・・・。

嫁さんが流産をした時もそうだし
3.11の地震の時もそうだし
今回のお袋の件でもそう。

出張が多い仕事とはいえ、家族に何かがあった時に側にいることが出来ないというのは
正直、どうなのかな?

そんなことを思ったり

よく10代の後半とか20代前半の頃に、両親に言われた言葉を思い出していたり
ようやく孫が出来て、これから孫が近くにいる生活を楽しんでもらえたらと思っていたのに・・・。
何か障害が残っていなければ良いのだが・・・

夕方、現場の仕事が終わり、お袋が入院している職場近くの病院へと向かう
同僚が高速を飛ばしまくってくれた。

病院で降ろしてもらって、教えてもらった病室に行くと
お袋はベッドで横になって眠っていた。
声を掛けると「あら?来たの?」というような反応

トイレに行って寝室に戻った時に、フラッとして壁に頭をぶつけたところまでは覚えていたけれども
あとは、親父に抱えられている時に気がついたらしい。

「お父さんには『救急車を呼ばなくて良い』って言ったんだけどねぇ。でも枕を見たら血で染まってたんだよねぇ」
いかにもうちのお袋らしい言い方。

ホッとしました。

いつも太極拳だとか、コーラス隊だとか、家庭菜園だとか
色々と忙しく充実した時間を過ごしている人なので、早く退院したくて仕方がない様子だったけど
「せっかくだから、良い機会だから少しゆっくりしたら?」と声を掛けて
病室を後にしました。


親孝行 したい時には 親はなし
いつまでも親が生きていると思うなよ

10代の後半とか20代の前半の頃に、よく両親に言われた言葉。
出張先で、ずっとそんなことを思いだしていました。

今回は特に大きなことにならなくて良かったけれども、そういうことも考えないとなぁと思った
そんな一日となりました。